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 ソナエ組合(山梨)

- 「もしも」から「いつも」まで、地域を支える仕組みづくり -

 
コロナウイルス収束の見通しが立たない中、介護現場での苦悩が加速している。人が足らない、マスクや消毒液の物が足らない、準備までの時間が足らない、確かな一次情報が足らない。名古屋市ではデイサービスの休業が要請されたり、訪問に切り替える国からの指針が出されたり、先行きの見えない対応が示されている。それでも利用者の生活を守り、職員の健康と生活を守ることがそれぞれの事業所に任されている。しかし、このまま持久戦に突入すると廃業せざるを得ない事業所も出てくるであろう。
 反面、事業所ごとのリソース(資源)にはバラツキがありそうだ。利用者数に対して人手が余っている、マスクや消毒液の物が余っている、休業時の対応の準備が整っているなど、足りてるものと足りないものが不均衡な状況にあるのではないだろうか。
 今回、有志で始めるソナエ組合の目的は、それぞれの事業所の資源の見える化、利用者と職員の健康と生活を守る具体的な備えの検討・共有、この地域を支える仕組みづくりを目的とする。今回はコロナウイルスをきっかけとした非常時の備え「もしも」を準備するが、これからの地域包括ケアシステムである平時の備える「いつも」地域を支える視点で取り組んでいきたい。
 

ソナエ組合 
久保田好正(株式会社斬新社・提案家)・五味和仁(株式会社Next Innovation・代表)
 


【目的】
 ・事業所の資源の見える化、利用者と職員の健康と生活を守る備えを検討・共有し、地域を支える仕組みをつくる。
 
【内容】
 ・コロナウイルスの対応をきっかけに、介護事業所のリソースを見える化する。
 ・確かな一次情報を集め、それぞれの事業所の具体的な対応策を検討・共有する。
 ・利用者と職員の健康と生活を守る具体的な備えの検討・共有する。
 ・コロナウイルスなど非常時の備えのみならず、平時の地域包括ケアシステムに応用する
 
【具体的な計画】
 ・当面の間、頻回に情報共有の場を持ち、現状把握と具体的な備えの検討・共有を行う。
 ・第一回は、すでに連携をとっている事業所やケアマネージャー、地域包括支援センターと方向性を探る。
  それぞれの事業所の現状や資源、地域やケアマネージャー、包括が求めるサービスのあり方を検討。
  また第二回以降の具体的な進め方も検討する。
 
 
【第一回の開催日時・場所】
 ・3月17日(火)19時~21時  場所:斬新社(ソーシャルデイひと花)甲府市朝気二丁目1-4-3
  *今回は最初の企画会議のため、公募はしておりません。
   次回以降、参加ご希望の方は下記のフォームにメール登録してください。
 
【今後の参加方法】
 ・株式会社斬新社のホームページに、今後の開催状況を掲載。


 自粛ムードが漂う中、14名の方がお集まりになりました。通所介護事業所、短期入所事業所、ケアマネージャー、地域包括支援センター、福祉用具貸与事業所、保険外自費サービス、大学教員などなど。 基本的に、職場の肩書きや役割というより個人の想いとして参加して頂きました。
 名古屋市のように介護サービスが休業要請されたら、うちの事業所はやっていける?イタリアのように小売店以外が業務停止したら?それでも、顧客である利用者さんやスタッフの健康と生活を守っていかなければなりません。
 第一回は、みなさんが抱える想いや悩み、相談したいことの共有から始まりました。単独事業所だけでは、できることが限られます。でも実は、マスクが余っていたり、人に余裕があって手伝いにいける可能性もあります。無理なくできることを持ち寄る。お互いさまで、この難局を乗り切っていきましょう。
 第二回は、公開制とします。お一人で不安に思っている介護事業所等の経営者のみなさん、休業要請の時にどう対応したらいいのか不安に思うケアマネージャーさん、その他、この難局をどう乗り切ろうかと思うみなさんとこれからを具体的に考えたいと思います。
 誰かが何かをしてくれるのではなく、それぞれが無理なくできることを持ち寄る、そんな集まりです。

 東京でコロナウイルスの感染が広がりつつある中、物資の相互支援や今後の対策や情報収集の共有をしました。それぞれの困りごと、反対に無理なく提供できる資源などを表にして、みんなで確認しました。ものが足りなくなったら誰に、他県の情報が知りたくなったら誰にと、緩やかなネットワーク作りが始まっています。
 とはいえ、実際に会って話をするには感染のリスクが高まっています。外出ができない状況になっても、情報共有や助け合いができるシステムを今のうちに作っておく必要があります。
 
 みなさんと協議の結果、今後はLINEやZOOMなどオンラインでのやりとりに移行していきます。